整理収納アドバイザーになろうと思ったきっかけ


こんにちは。

「片付け下手さんが、片付け上手に変わる」
方法をお伝えしている、整理収納専門のアスです。



本日は、弊社に所属する東京に在住のコンシェルジュ

天羽明子さんに「整理収納アドバイザーになったきっかけ」

記載いただきました^^

それぞれ仕事をする上で選んだ理由やきっかけがありますよね。

なかなか深くお聞きすることができないので、

ぜひご覧ください^^


<天羽明子さん>

「スッキリ、快適、安全な空間に!」

お客様の思いを大切にしながら誠実に対応させていただきます。

<資格>

整理収納アドバイザー1級、写真整理アドバイザー上級、

インテリアコーディネーター、認知症サポーター



【私が整理収納アドバイザーになったきっかけ】

私は子供の頃から整理整頓好きでした。

夏休みなど長い休みの度に、自分の机の引き出しの中を片づけていました。

母が時折キッチンやリビングの引き出しを

片づけているのを見ていた影響があったのかもしれません。

母が片づけた後の引き出しの中のスッキリ感を味わったことが、

整理整頓好きの私の根っこにあるように思います。

整理収納アドバイザーの資格を取ろうと思ったのは、

実家の売却に伴う片づけがきっかけです。

子供が独立し、父が亡くなり、15年ほど一人暮らしをしていた母は、

いろいろな物を買いこんでいました。

5LDKの家のすべての部屋に母の洋服が大量にあり、

父の遺品も残ったままでした。


母の引越し先が決まってからは、来る日も来る日も実家に通い、

要るものと要らないものの判断、不用品をどう処分するかなど、

親戚、ご近所総出の大事業となりました。

周囲の方々に譲れる物は譲り、大きな家具と本は出張買取業者に来てもらい、

売れなかった本や雑誌は無料の回収ボックスに持って行き、

雑貨や衣類はリサイクルショップに売りに行くなど、

ゴミを最小限にするべく奔走しました。


引越し前に間に合わなかった物は、自治体の粗大ごみ回収、

可燃ゴミ、不燃ゴミなど、大量のゴミとして処分しました。

片づけの際に大量に出てきた使いかけのスプレー缶、液体ボトル、

塗料の缶など、捨てる際に手間がかかるもの、

自治体で回収してもらえないものなどは、

あまりため込まずに面倒でも日ごろから、

できるだけこまめに処分していくことが大切だと痛感しました。


毎日のように実家に通って整理を進める私に、

母はいつも「悪いね」と言っていました。

でも、私は毎日大量の物と格闘を続けながら、

疲れることはあっても、不思議と苦にはならなかったのです。


手っ取り早く捨ててしまえば、ただのゴミ。

ゴミを捨てるにもお金がかかる時代。


出張買取やリサイクルショップで現金化したり、

使ってくれる人に譲ったりしながら、少しずつ片をつけていく(片づけていく)

ことが面白くさえ感じていました。


このような経験から整理収納アドバイザーの資格に興味を持つようになり、

仕事に就くかどうかは勉強しながら考えることにしました。

資格の勉強は、今まで自分がやってきたことがテキストにズバリ書かれており、

「この考え方や方法で良かったんだ」

という確認作業のようで、大変でありながらも楽しい学びでした。

そして、この仕事をしてみたいという思いを強くしたのでした。


ただ、思い出が詰まった大切な物と別れることは辛いことです。

実家の片づけの中で、私でさえ捨てるのが惜しいと

思うものがあったのですから、

母にとっては辛い決断の日々だったことでしょう。


コロナ禍のため、高齢者向け住宅で暮らす母に面会できない日が

続くようになり、母の認知症は悪化していきました。

郵便物、新聞、書類、お金、冷蔵庫の中の食品、

ゴミの管理などが難しくなりました。

探している物が見つからないと人のせいにすることも出てきました。

母とのケンカが絶えない時期でした。

増えてきた物をどう減らすのか、部屋の中の危険をいかに減らしていくのか、

貴重品の管理をどうするのか。

職員の方、ケアマネージャーさん、ヘルパーさんと、

いろいろ相談しながら対策を講じてきました。

一人で抱え込まずに、母に関わってくださる方々と相談しながら、

みんなで母をサポートできたことは有難いことでした。


新聞をやめる。

パンフレットやDMなども店舗等に連絡して止めてもらう。

不要なポイントカードなどは退会して破棄する。

こうして部屋に入ってくるものを極力減らすようにしました。

母はその後、認知症グループホームに入所しました。

24時間介護してもらえる施設に入ったことで、

物の管理に関する心配事は※少なくなりました。

整理が得意だった母も認知症が進んで、タンスの中は

ゴチャゴチャになっていました。

引出しにラベルを張り、母の部屋を訪ねる度に

タンスの中を整えました。

冷蔵庫の食品もチェックして古い物や傷んだ物を処分しました。

しばらく様子を見ましたが、食事はホームで提供されるので、

管理ができなくなった冷蔵庫は撤去しました。

かく言う私も、結婚前、仕事や遊びに忙しく過ごしていた頃の部屋は

ひどい状態でした。

子育ての時期も思うように片づけができませんでした。

大けがをして掃除機をかけることさえままならない日々もありました。


このようないろいろな経験が、今、様々な事情で

片づけの手助けを必要としているお客様の状況を理解するのに

役立っていると感じています。

片づけの仕事は、お客様の生活に深く関わるため、

様々な環境にあるお客様の立場を理解することがとても大切だと思っています。

人それぞれ物への思いは違います。

できるだけお客様の心に寄り添いながら作業を進めるように心がけ、

日々お手伝いをさせていただいています。




天羽さん、ありがとうございました^^


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