終身雇用が当たり前であった時代に比べ、今現代では転職すること自体がネガティブではなくポジティブに捉えられるようになりました。
厚生労働省の新規学卒者の離職状況を見てみると、学校を卒業後3年以内に離職する人の割合は、中学卒で約6割、高校卒で約4割、大学卒で約3割となっており特に1年以内の離職率が高くなっています。(以下は、大学卒の表です)
とは言え、人事の悩み事の一つに「優秀な社員ほど退職してしまう」や「なかなか社員が定着しない」といった離職・定着があげられます。
今回の記事は、テレワークを利用することで離職を防ぐことができるその理由をご紹介いたします。
<目次>
1、なぜテレワークの導入が離職を防ぐのか
2、企業側のメリット
3、就労者のメリット
4、まとめ
1、なぜテレワークの導入が離職を防ぐのか
まず転職理由として「給与・待遇への不満」、「職場環境や労働時間の不満」、「会社の将来性」、「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかったといった人間関係の悩み」が上位項目として上げられるます。勿論、キャリアアップもありますが上記がよく耳にする理由ですね。
では、なぜテレワークを導入することで離職を防ぐことができるのかというと、後ほどメリットでもお伝えしますが、個人の理想とする働き方(ワークライフバランス)ができるからという点です。
年々ワークライフバランスの大切さを言われていますが、家事や出産、育児、介護、自分の時間の確保といったことがテレワークなら実現することが可能です。
”自分のことを大切にしてくれる会社”は、退職しなくても今の会社で継続して働いていくという選択肢が生まれ、「ここで働く意義」を見出すことができるでしょう。
今までこうだったからを辞めて、働き方を見直すことは就労者にとって良いことだと言えます。
2、テレワークを導入することの企業へのメリット
何となく、テレワークを利用するだけで離職を防ぐことができるイメージは持っていただいたかと思います。次は、導入することでの企業のメリットをお伝えいたします。
メリット1:業務効率・生産性が向上する
平成28年の通信利用動向調査(総務省公表)によると、テレワークを導入している企業としていない企業とでは、生産性が1.6倍も違うことがわかりました。
会社に出勤するストレスの軽減や集中して仕事がしたい方などは、オフィスで行うより捗るという方が多いです。
わいわい同僚や上司と会話を楽しみながら行うのもいい場合もありますが、集中したい人にとっては、途中で作業を中断されることを防ぐことができるのでテレワークは好評なようです。
ただチームで動く仕事などの場合、都度コミュニケーションが必要になると思いますが適切なタイミングで行えば問題ないといった方も多いようです。
メリット2:離職を防ぐことができる
離職する理由として、給与や待遇への不満が一番上げられますが、職場環境や労働条件も転職理由として言われる上位の項目です。
テレワークの導入が自律的に働いていきたいスタッフや家事・出産・育児・介護・自分の時間を確保したいスタッフのワークライフバランスに大きく貢献できます。
”自分を大切にしてくれている会社”は、既に働いているメンバーにとって嬉しいものです。
退職せず今の会社で継続して働いていくという選択肢が生まれ、「ここで働く意義」を見出すことができるでしょう。
メリット3 希望の人材を採用することができる
リクルートキャリアの調査によると、仕事を選ぶ時に重要視する項目として1位が給料の高さ、2位にテレワークが認められている、3位に副業が認められていることです。
ただ、テレワークを導入しているからと言って絶対的に優秀な人材を採用することができると断言できるわけではありません。
確かに、利用しているのとしていないのとでは差ができてしまいますが、ただ闇雲にするのではまたちょっと違う気がしますよね。
3年後5年後、10年後の会社の方向性や事業をどうしていきたいか、どんな人に働いてほしい、今頑張ってくれているスッタフにどんな良い環境を用意してあげられるかを先ずは考えていきましょう。
働く側の立場からすると、テレワークを導入している企業が”自分のことをどれだけ大切にしてくれるのか”一つの判断基準にもなりますが会社の理念やどの方向に進んでいる、どんな人たちが働いているなど想いの部分もちゃんと見ています。
3、テレワークで就労者が得られるメリット
企業のメリットの次は、就労者側のメリットを厚生労働省のテレワークモデルの調査結果も混えながらお伝えしたいと思います。
メリット1:業務に集中できる(69.6%)
やはり周りの環境によって集中力が続かない場合が多く、生産性が下がっていたのでしょう。
また人間関係がうまくいっていない人にとっては、社内で会う事や会話することも減るのでテレワークは非常に良いと言えます。
メリット2:タイムマネジメントを意識するようになった(57.5%)
計画を立て、意識しながら行えるため、気持ち的にテレワークのほうがパフォーマンスが向上するようです。ONとOFFをはっきりつけたい方に好評です。
たまに聞く「サボらないか不安」と言った声ですが、取り組んでいる仕事の期日や納期なども決まっている場合が多く結果が目に見えるため心配は不要というものでした。
メリット3:育児との両立が可能になった(49.6%)
メリット4:生産性・創造性が向上している(46%)
4、まとめ(社員の離職に悩んでおり、早急になんとかしたい方はこちら)
いかがでしたでしょうか。
今回は、テレワークを利用することで離職を防ぐことができるその理由をご紹介いたしました。
離職を防ぎたいからと言って、いきなりテレワークにするのは不安も大きいと思いますので、まずは週1〜2くらいをベースに変えてみるのがいいのではないでしょうか。
業界によっても、働く社員にとっても自分がオフィスで仕事をするのが捗るタイプなのか、社外の方が捗るタイプなのかわかると思います。
「取り入れたいけど、どうしたらいいかわからない」
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