もし、親に生前整理を伝えていたら数百万円の借金を背負うことはなかった



大袈裟に見えるタイトルですが、実際に私の親が経験したことです。

生前整理、終活サービスは、割と最近聞く言葉になりましたがまだまだ知らない方も多いと思います。

知らないからこそ、タイトルのようなことが起こってしまったり悪徳業者に騙されるケースもあるかもしれません。



そこで今回は、生前整理とは何か、いつ始めるといいのかメリット・デメリットなどをお伝えいたします。





【目次】

1、生前整理とは
2、いつから始めるといいのか
3、生前整理のメリット・デメリットとは
5、まとめ(生前整理に悩まれている方はこちら)






1、生前整理とは



まず生前整理にいてお伝えいたします。

生前整理とは、自分が生存している間に予め財産や家にある物を整理することです。

不用品を処分するだけでなく、遺産相続や遺言書の作成なども含みます。

ちなみに、亡くなった故人の財産や遺品を他の方が行うことを遺産整理と一般的には言われています。


なぜ生前整理を行うかというと、自分が亡くなった後残された家族に負担をかけないためです。

65歳以上の者のいる世帯は、平成29年 2,378万7千世帯(全世帯の47.2%)となっています。

世帯構造をみると、昭和61年 3世代世帯 437万5千世帯、次に多いのが夫婦のみの世帯 178万2千世帯、単独世帯 128万1千世帯。

細かい数字は変わりますが、この状態は1998年まで続きます。平成13年頃から夫婦のみの世帯が多くなり、単独世帯も増加。

平成29年には、夫婦のみの世帯 773万1千世帯が最も多く、次いで単独世帯 627万4千世帯、親と未婚のみの世帯 473万4千世帯となっています。




65歳以上の単独世帯がこれから益々増えると自分が片付けようと思ったタイミングで労力が無いなどでゴミ屋敷の状態になったり、死後もそのまま放置されていたりといったケースもニュースになっていますよね。もちろん全員とはいいません。

計画的に生前整理をされている方もいらっしゃいます。

単独世帯と言えども、死後は誰かが整理することに違いはありません。

家族がいらっしゃるのであれば、自分が動けるときに生前整理されると残された者が困ることもなくなります。





2、いつから始めるといいのか



次に生前整理をいつから始めるといいのかというところですが、何歳からでも行える時に始めてください。

また人によっては、引っ越しをされる際や家族と同居する時という方もおられますので、そのタイミングでもいいでしょう。

60歳以上になってからのイメージをお持ちの方も多いですが、死に関していえば高齢者に関係なく若い方にも当てはまります。

そのため、早い内から生前整理をされることをオススメいたします。






3、生前整理のメリット・デメリットとは


生前整理とは何かやなぜ必要か、いつ始めたらいいかを少し理解いただけたかと思います。

では次にどのようなメリットがあって、デメリットは無いのかをお伝えしていきます。


メリット1:精神的に落ち着く


家を片付けることで、今までの人生を振り返ることができ気持ちの整理を行うことができます。

片付けながら思い出ごとにどうするか決めノートなどに記載し、残される家族に渡すと自分が亡くなった後どういう動きをすればいいのか分かります。



メリット2:金銭トラブルを防ぐことができる


財産分与や住宅ローン・その他の借金・保険などを確認し、どうするか決めておくといいでしょう。

実際にある話ですが私の親は、住宅にかかるお金で大変な思いをしました。

専門家が必要であれば、混えながら予め決めておくと残された人が悲しい思いをせずに済みますね。



メリット3:転倒防止に繋がる


家の片付けを行っておくと、転倒したことで起こる骨折や落下物からの怪我、万が一の災害から逃れることもできます。

また転倒ではありませんが、整理されている家の方が泥棒被害にもあいにくいと言われております。



メリット4:住みやすい環境にできる


今ある物を必要な物と不要な物に分け、不用品を処分すると暮らしやすい環境をつくることができます。

大きい家具はどうするのかといったことも含めて、考えておくといいでしょう。

あまりにも大きいものが多い場合は、今のうちに処分しておくと残された人が困らずにすみます。

また家が整理されていると探す手間も省けますし、何がどこにどれだけあるのかも把握できるので余分な費用もかかることがありません。

住みやすい環境にすることで、前向きに捉えることができたという方も多いです。



メリット5:自分で終末期を決められる


認知症で自分で判断できなくなったり、事故や病気で入院することも考えられます。

延命治療をしなければならない場合も訪れるかもしれません。

覚えているうちに、”どういう風に最期を迎えたいか”をエンディングノートに書いておくと家族は行動しやすくなります。



続いて、デメリットをご紹介いたします。


デメリット1:労力がかかる


生前整理は、すぐにできるものではありません。

家の状態によっては、3ヶ月以上かかる所もあります。

そのため、自分1人では到底できないと判断された場合は家族や専門の会社へ相談するのもいいでしょう。

計画的に行うことで後々楽になります。



デメリット2:費用がかかる


不用品を処分する際や専門業者に頼む・市に連絡する・リサイクルショップにお願いする、このどれを選択されても多少の値段は変わるものの費用は発生してしまいます。

予め複数の見積もりをとり、検討することをおすすめします。


また財産分与や遺言書に関しても、弁護士や行政書士など専門家を必要とする場合もあります。

こちらの費用も調べておくといいでしょう。




まとめ(生前整理に悩まれている方はこちら)


いかがでしたでしょうか。

今回は、生前整理とは何か、いつ始めるといいのかメリット・デメリットなどをお伝えいたしました。

残された家族のことを考えることも、思いやりですよね。


弊社のお客様の中にも、子どもに迷惑をかけられないからと整理収納を依頼してくださった方もおられます。

この記事を読んで、「今のうちから進めておきたい」「自分の生前整理が気になってきた」と思われた方は、ぜひご相談ください。


整理収納の専門家であるアプロサクセスが、皆様のお家のお片付けのサポートが可能です。



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