整理収納アドバイザーが「母の日」のギフトに思うこと ~高齢の母への贈りもの~


こんにちは。

「片付け下手さんが、片付け上手に変わる」
方法をお伝えしている、整理収納専門のアスです。



本日は、弊社に所属する東京エリアのコンシェルジュ

岩間夏美さんに「母の日のギフトに思うこと」を書いていただきました。



<岩間夏美さん>

ストレスのない楽で快適な住空間。

そんな住まいの整理収納をご提案致します。

<資格>

整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター

福祉住環境コーディネーター3級



それではご覧ください。

【整理収納アドバイザーが「母の日」のギフトに思うこと~高齢の母への贈りもの~】

整理収納アドバイザーの仕事をしていると、

贈りものをする事にとても慎重になるものです。

今回は「母の日のギフト」について私の体験と

思うところをお話ししたいと思います。


母の日、何を贈るか?に頭を悩ませている方も多いと思います。

ネットで「母の日」と検索すると、ショッピングサイトには、

おしゃれで華やかなギフトの写真が飛び交い、思わず、わくわく、

ウットリしてしまいます。

検索上位には

「母の日ギフト 喜ばれるもの」

「母の日ギフト 実用的」

「母の日ギフト 60代」

といった言葉が出できました。


60代の母はギフト黄金期

検索上位にでるという事は、60代の母向けのギフトを

検索している方は多いでしょうか?

60代の母というと、子供の年齢は20代後半から30代でしょうか。

社会人となり、プレゼントを買える収入があり、親もまだまだ元気で、

おしゃれや趣味を楽しむ余裕がある世代かと思います。

私も母が60代の時は、アクセサリーやスカーフなどの

ファッション小物を送っていました。

自分も大人の女性となり母と女性としての目線が近く

なってき事のあり、選ぶ時も楽しかったのを覚えています。

60代の母の世代は、送る側も送ら側も楽しい

「母の日ギフト黄金期」だったかもしれません。

70代の母はギフト機会がひとつ増える

「母の日のギフト」のショッピングサイトを見ると、

フラワー、スィーツ、コスメ、ファッション等といった

商品カテゴリー検索があり、また、母の年代別検索には

40代、50代、60代、70代以上というのも出てきます。


70代以上は、ひとくくりになるのですね。

母の70代の時は、おしゃれや趣味の活動は一旦、落ち着き、

大体のモノは、持っている状態。

何か欲しいモノはあるかと聞いても「何もいらない」と言われました。

自分も子育てで忙しくなり、義母の存在も出できたので、

両家のそれぞれの母達ギフトを考える余裕がなくなり、

両家同じもの、花やお菓子などのギフトを贈っていました。

実母は、ある時贈った老舗の高級かりんとがとても気に入り、

義母は、ガーデニングが好きだったので、長く楽しめる寄せ植えを

気に入っていたので、両家の母にはそれぞれのお気に入りと

同じモノを翌年も贈ったりもしました。

また70代の母は、孫ができる年代、孫による「敬老の日」という

ギフト機会も加わってきました。

真面目に祝うならば、70代以降の母には

「母の日」「敬老の日」「誕生日」と年3回のギフト機会が訪れるのです。

80代以降の母はギフト転換期

両家の母が80代になったとき、

母の日のギフト事情は大きな転換期を迎えました。

実母は歯が弱くなり、これまで大好きだった緒も

もう老舗の高級かりんとも食べられなくなり、

他にも食べるモノに制限がでてきました。

また、お庭のガーデニングが好きだった義母も

花の世話が負担となってきたのです。

そして、両家の母とも、終活を意識した断捨離をはじめだしましたので

こうなってくるともう、当然、モノのギフトの出番ではありません。

モノもダメ、食べ物もダメ! 

でも年に3回やってくるギフトを贈る機会!

80代の母へのギフト事情は、選ぶのが大変難しい!

ギフト困難期になるのですね。



フラワーアレンジメントの失敗

モノもダメ、食べ物もダメ!となれば、残る選択肢は花。

花ならば、季節によって違うお花を楽しめるから、喜ぶかなと

その後、花をフラワーアレンジメント贈ることが多かったかです。

そして、両家の母たちは、私たちが送るフラワーアレンジメントのギフトを

とても喜んでいました。

ところが・・・・・。

実母の元を訪れ、家を片付けていると、押し入れから出で来たものは

沢山のかご、かご、かご。

フラワーアレンジメントに使われていたカゴを、

二人の母達は捨てられなかったのです!!

ただでさえ、モノを捨てられない世代!

ましてや子供たちから送られたギフトとは、そのカゴさえも大事。

結果、母たちの収納を圧迫していたのです。

花なら、消えモノだから負担がかからないと

思いこんでいた失敗でした。



スタンディングブーケという選択

失敗に気づいた翌年から2人の母に花を贈るときは、

母たちに負担のかからないスタンディングブーケを贈るようにしました。

花瓶も要らない、あとで、邪魔になるあのカゴもない!

土台に栄養と抗菌剤を含んだ保水ゼリー付いているので、水やりも要らない!

入院していた実母の枕元に置いたスタンディングブーケは、

その年、実母への最後の母の日のギフトになりました。

お気に入りになったポーチのギフト

昨年、義母に薄型小物入れポーチを送りました。

私は80代の超えた義母の通院に付き添うのですが、

義母はおくすり手帳、保険証、診察券をひとまとめにしてあらず、

どれかを忘れる事もしばしば。

何か素敵なポーチでもあげれば、

ひとつにまとめてくれるかなと思い、送りました。結果は大成功。

それ以降、お気に入りのポーチにおくすり手帳、保険証、

診察券はひとまとめにされ忘れる事もなく、かつ、

義母もお気に入りのポーチを持って病院にいくのは少し嬉しそうです。

ギフト選びは、相手の暮らしを想像すること

何が喜ばれるギフトなのか、ショッピングサイトには

提案はあっても、正解はその相手にあるかと思います。

自分がどんなにいいと思って贈ってみても、

贈る側の自己満足になるかもしれません。

母の日に限ったことではありますが、ギフトは,贈った人が、

その後、それをどのように扱っている姿を想像することかと思います。

そう考えると、バレンタインに男性にチョコを贈ること

(ほんとに食べているのか?)送別会等で独身の男性に

花束を贈ること(家に持ち帰ってから、どうしているのか?)等も、

もっと想像を働かせないといけないギフトなのかもしれません。

人にギフトを選ぶ時は、自分がモノを買う時と同じように

本当に必要か?買ったあとどうなるのか?

相手を想うという事は、シンプルに自分に置き換えて、

想像してみることなのかもしれません。



岩間さん、ありがとうございました!


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