お客様との対応で心がけていること


こんにちは。

「片付け下手さんが、片付け上手に変わる」
方法をお伝えしている、整理収納専門のアスです。



本日は、弊社に所属する京都に在住のコンシェルジュ・山根久見子さんに

「お客様との対応で心がけていること」を教えていただきました。


<山根久見子さん>

防災士の知識を生かし、整理収納を通して、

安全で安心な家づくりのお手伝いをいたします。

<資格>

整理収納アドバイザー1級、防災士、エニアグラムお片付け士アンバサダー、

企業内整理収納マネージャー


それでは、ご覧ください。


【お客様との対応で心がけていること】

整理収納サポートをご依頼されるお客様の多くは、

勇気を持って、片づけられない部屋を他人に見せるという

決断をしてくださっています。

そのお客様の勇気と不安を少しでも安心に変えていただけるよう、

お客様のご自宅に訪問する際、

私がこれだけはと心がけている3つのことをご紹介します。



1.お客様のお名前を呼ぶ

一番大切にしていること。

それは、お客様のお名前を呼ぶことです。

名字でお呼びすることもあれば、

了承を得た上で、お名前でお呼びすることもあります。


整理収納のサポートをご依頼される方は、

一人で色々工夫してみたけど上手くいかなかった方や

忙しくて片付ける時間がとれないという方が多いです。

そして、その多くが一人で頑張っている、

片付けという問題について、一人で日々向き合い、悩んでいる方。


片付けを依頼したとはいえ、最初はやはり緊張される方がほとんどです。

どんな人だろう。どんな作業をするのだろう。

何を言われるだろうと不安に思う気持ちもよく分かります。

私も、エアコン掃除や定期点検、修理をお願いしたとき、

業者の方が家に入ってくるだけで緊張しますから。

そういった緊張を少しでもほぐしていただける

工夫の一つがお名前をお呼びするということ。

日々の頑張りや私たちを頼って下さった感謝も込めて、

『あなたのことをきちんと見ています』

というメッセージも込めて、

きちんとお名前をお呼びして会話することを心がけています。

また、気負わず、気軽に友達に相談するような感じで

お話してもらえたらと思っています。



2. 片付ける目的を共有する

片付けを始めるときに、一番大切なこと。

それは、片付ける目的を明確にしておくことです。

片付けることを目的にしてしまうと、

いつまでも『片付けている』状態が続いてしまいます。

なぜなら、『片付けている』状態を望んでいるから。


片付けはただの手段であって目的ではありません。

片付けた後、友達を家に呼びたい。

クリスマスパーティーをしたい。

一人でゆっくり家カフェしたい。

子どもが走り回れるスペースを確保したい。

小さくても自分の仕事場所が欲しい。

そういった目的があれば、苦手な片付けも

楽しい未来のために頑張れると思います。

そして、その目的を共有することで、

お客様とアドバイザーとが一体になって作業を進められると思っています。

目的は最初に決まっていなくても、

段階的に少しずつ出てくるのでもいいと思います。


実は、一番多いご要望は「家の中をスッキリさせたい!」

というものなのですが、「すっきり」の定義も、

人によってそれぞれなんです。

しかし、最初は具体的な目標、やりたいことがなくても、

片付けを続けていくうちに、

少しずつやりたいことが出てくることが多いです。


なぜなら、片付け初期は、ちょっと先のやりたいことよりも、

目の前の生活を回すことが最重要事項だから。

生活が楽に回るような仕組みが出来てくると、

心に隠れていたやりたいことが少しずつ顔を出し始めます。


「すっきり」の先にある、本当に自分のやりたいことを見つけるのも、

私たちアドバイザーの仕事だと思っています。



3. お客様のペースに合わせる

私は、どちらかというとスピード感のある作業が好きです。

なので自分のペースで進めてしまうと

お客様を置いてきぼりにしてしまうことになります。

自分の性格や特性を知っているので、それを押さえる術も心得ています。


整理収納アドバイザーはあくまで、お客様をサポートする人。

アドバイスしたり、背中を押したり、方法は色々ありますが、

全てはお客様のペースで進めてもらうことを大事にしています。

悩む時間、モノと向き合う時間、全てお客様の大切な時間。

片付けにじっくり向き合ってもらうことで、

これまでの自分を振り返ったり、モノとの付き合い方を考える

きっかけになったり、今後の生活をアップデートする機会に

なったりすると思っています。


一緒に作業をしていると、

「悩む時間が長くてすみません」

「なかなか決められなくて」

などの言葉を口にされる方も多くいらっしゃいます。

しかし、それは全く問題ではなくて。

むしろ、時間を気にしてモノと向き合わずに判断されるほうが、

せっかく片付けてもリバウンドしてしまう可能性が高くなります。

そうなってしまっては、せっかくの片付けの時間がもったいない。


悩んで決められないとき、そのモノについての思い出や

手放せない理由などをお伺いします。

人に話すことで、想いが浄化して、すっきりと手放すことも出来れば、

話したことでより大切さを実感し、

手元に残すと判断される方もいらっしゃいます。

そういった時間が、片付ける上でとても大切だと考えているので、

時間を気にせず、ご自身のペースで進めていっていただきたい、

私はそれを大切にしたいと常に意識しています。

作業をする上で大切なことはたくさんありますが、

これからも、お客様に寄り添うことを第一に、

サポートしていきたいと思っています。



山根さん、ありがとうございました!


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